厚生労働省が28日に公表した2024年の賃金調査で、1人あたりの平均賃金の引き上げ率は、前年より0.9ポイント増の4.1%となり、比較可能な1999年以降の最高を更新した。労働組合がない中小企業にも賃上げが広がっているが、大手との差はなお残る。
「賃金引き上げ等の実態に関する調査」は7~8月に実施し、従業員100人以上の企業1783社が回答した。
賃金を引き上げた・引き上げると答えた企業は91.2%で、引き上げ額は前年比2524円増の1万1961円。引き上げ率は4.1%で、初めて4%台になった。
企業規模別の引き上げ率は、従業員5千人以上が4.8%(前年4.0%)、大半が労組を持たない100~299人の中小企業が3.7%(同2.9%)で、いずれも伸びた。
ベースアップには開き
一方、定期昇給と、賃金体系…